令和6年4月1日に福岡県下水道管理センター理事長に就任し、早1年が経ちました。
令和6年元旦に発生した能登半島地震から1年3か月が過ぎ、被災した上下水道施設は令和10年度末までの完了を目指し本格的な復旧に着手しているとのことです。
一方、令和7年1月28日に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故では、トラックドライバー1名が巻き込まれるとともに、約120万人に下水道の使用自粛が求められるなど、甚大な影響が生じました。
このような事故を目の当たりにすることで、下水処理が社会を支えるインフラとして絶えず稼働し続けることの重要性を痛感するとともに、安定的な下水処理を行っていくことが当センターの使命であるということをあらためて強く認識いたしました。
当センターは、昭和63年3月に福岡県と関係市町との合意により財団法人福岡県下水道公社として設立され、平成25年4月に極めて公益性の高い組織として「公益財団法人福岡県下水道管理センター」に改称しております。
設立以来、今日に至るまで培ってきた経験や知識を生かし、現在では8流域7浄化センターの維持管理に努め、県民の皆様の健康で快適な居住環境の創出と公共用水域の水質の保全に取り組んでまいりました。
近年、当センターを取り巻く環境は、需給の逼迫等による機械部品やエネルギー価格の高騰や厳しい財政状況の中、一層の省エネ・低コスト化が強く求められております。当センターといたしましても、下水道の維持管理における品質の確保とともに、効率的な運転によるコスト削減への取組みを積極的に展開しております。
また、当センターでは、下水道に対する理解を深めていただくため、下水道展などの催しやオンラインによる施設見学などの普及啓発活動についても注力して取り組んでおりますので、ご参加いただければ幸いでございます。
今後とも、これまで培ってきた多くのノウハウを最大限に活用しながら、県民の皆様の重要なライフラインである下水道施設の安定的かつ効率的な維持管理に努めてまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
公益財団法人福岡県下水道管理センター
理事長 白岩正憲