令和6年4月1日に福岡県下水道管理センター理事長に就任いたしました。
令和2年から続いていた新型コロナウイルスの流行も令和5年5月の5類感染症への移行により峠を越え、世の中も人の動きもコロナ発生前に次第に戻りだしました。
一方、最近では各地で地震が頻発し、令和6年元旦に発生した能登半島地震では最大震度7を記録しました。下水道施設にも甚大な被害が発生し、住民の生活に多大な支障をきたしました。このような被害を目の当たりにすることで、下水処理が社会を支えるインフラとして絶えず稼働し続けることの重要性を痛感するとともに、安定的な下水処理を行っていくことが当センターの使命であるということを強く再認識いたしました。
当センターは、昭和63年3月に福岡県と関係市町との合意により財団法人福岡県下水道公社として設立され、平成25年4月に極めて公益性の高い組織として「公益財団法人福岡県下水道管理センター」に改称しております。
設立以来、今日に至るまで培ってきた経験や知識を生かし、現在では8流域7浄化センターの維持管理に努め、県民の皆様の健康で快適な居住環境の創出と公共用水域の水質の保全に取り組んでまいりました。
近年、当センターを取り巻く環境は、需給の逼迫等によるエネルギー価格の高騰や厳しい財政状況の中、一層の省エネ・低コスト化が強く求められており、当センターといたしましても、下水道の維持管理における品質の確保とともに、エネルギー消費やコストの削減に向けた取組みを積極的に展開しております。
また、当センターでは、下水道に対する理解を深めていただくため、下水道展などの催しやオンラインによる施設見学などの普及啓発活動についても注力して取り組んでおりますので、ご参加いただければ幸いでございます。
今後とも、これまで培ってきた多くのノウハウを最大限に活用しながら、県民の皆様の重要なライフラインである下水道施設の安定的かつ効率的な維持管理に努めてまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
公益財団法人福岡県下水道管理センター
理事長 白岩正憲